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【経理のポイント】部門別会計とセグメント会計との違いと導入ポイントを税理士が解説

経理 部門別 セグメント 報告

【経理のポイント】部門別会計とセグメント会計との違いと導入ポイントを税理士が解説

こんにちは!

 

税理士・行政書士・社会保険労務

の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

部門別会計とセグメント会計

について基礎的なものを解説します。

 

それでは、スタートです!!

 

部門別会計とセグメント会計の違い

イメージとしては次のように

なります。

 

会社を大きな器に例えると

・会社の全体が大きな器

・部門別が中程度の器

・セグメントが小さい器

 

部門別会計をしない会社だと

会社が営んでいる事業すべてで

損益を確認します。

 

部門別会計を導入することで

会社が営んでいる事業部ごとの

損益を確認します。

 

セグメント会計を導入することで

事業部の中の課ごとの損益を確認する

といった感じです。

 

部門別会計の役割は会社で営む

事業部ごとの損益を分けることで

事業部ごとの評価をすることです。

 

要するに会計によって数字を使い

事業部ごとの成果を確認できる

というわけです。

 

セグメント会計の役割は

事業部のうちどの課が最も

 

事業部に貢献しているのかを

会計という数字を使って確認できる

ことが役割です。

 

 

 

会社の事業を大中小にして損益を確認

では私の事業を会社に例えて解説します。

 

私は税理士、行政書士、社会保険労務士

と3つの資格を持っています。

 

部門別会計をしないと上記すべてが

混ざった状態で損益を確認すること

になります。

 

部門別会計をしない状態だと

私が契約して仕事をした成果は

 

会計という数字を使って確認

できるわけなのですが

 

税理士、行政書士、社会保険労務士

のどれで稼いでいるのか不明瞭です。

 

部門別会計を導入すると

・税理士業

・行政書士業

・社会保険労務士業

の3つに分かれた損益を

確認することになります。

 

部門別会計を行うことで

全体の損益のうちどの「業」が

 

最も事業に貢献しているのかを

確認することができます。

 

 

 

部門別会計をしたことで「業」

に関する貢献度はわかるのですが

 

では、「業」のうちどの収益が

「業」を支えているのかが不明瞭です。

 

セグメント会計を導入すると

税理士業であれば

・顧問料

・記帳代行

・決算報酬など

としてセグメントをわけること

ができるようになります。

 

こうすると、顧問料が多いのか

記帳代行が多いのか

 

決算報酬が多いのかなどについて

確認をすることができます。

 

それぞれ事業を会計という数字を

使って貢献度を確認することは

イメージできたと思います。

 

これらを使ってどのように事業を

運営したり、今後の事業の売上を

伸ばすのかなど

 

会計から事業への使い方を

以降で解説します。

 

損益はどのように確認するのか

事業部ごとの損益を確認してから

セグメントごとの損益を確認します。

 

ここでも私の税理士業を例にして

事業への考え方と使い方を考えてみます。

 

部門別会計を確認したところ

次の状況であったとします。

部門別の売上の大小比較

税理士業>社会保険労務士業>行政書士業

 

事業のテコ入れとして行政書士業

の売上を増やしたいと考えたとします。

 

では、行政書士のお仕事のうち

何を増やしたらよいのかを考える

場合にセグメントの売上を確認します。

 

ここで建設業許可の売上が大きい

と確認できたとしましょう。

 

市場の信頼性を考えると

過去に行ったことがあり専門性も

アピールできる観点から

 

建設業許可などの建設業関係に

特化した事業を拡大するべきと

いったように事業の判断をします。

 

こういったことを部門別における

セグメントごとに確認していき

事業の判断を行います。

 

売上を伸ばすという前提で話を

していますが

 

事業をやめる判断としても

使うことができます。

 

ただ、事業をやめる判断としての

前提はやめる基準を事前に設定しておき

 

その基準以上の成果を出せなかった

という結果をもって行うことになります。

 

事業をやめる判断基準がないのに

セグメント会計を確認して

 

ただ単に売上が伸びてこないとか

赤字事業だからとかといった

 

脈絡のない、その場で決める判断

では社長はよくても

 

やめる事業で働いていた従業員

の納得を得ることが難しいです。

 

 


編集後記

弥生会計ではプロフェッショナル

から部門別会計を設定可能です。

 

部門別を設定してから各部門別

の直下にセグメントを設定します。

 

設定は難しくはないのですが

実際の会計処理では部門別や

セグメント別の入力が必要になります。

 

このときの考え方は売上は

必ずセグメント別に設定しておきます。

 

経費の処理は基本的に部門別ごと

につけることになり

 

セグメント売上とセットになる

経費だけはセグメントを設定します。

 

このように設定しておくと

セグメントは基本的に

売上と粗利を確認することになり

 

部門別は事業部ごとの評価に

使うことができます。

 

 

では税理士・行政書士・社会保険労務士

の齋藤幸生でした!!

 

それでは、また!

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 

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