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【資産所得倍増プラン】NISA恒久化と非課税期間の無期限化とは?

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【資産所得倍増プラン】NISA恒久化と非課税期間の無期限化とは?

こんにちは!

 

税理士・行政書士の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

政府が公表した資産所得倍増プラン

についてまとめた記事です。

 

それでは、スタートです!!

 

 

資産所得倍増プランでNISA恒久化と非課税期間の無制限化

2022年11月24日付の

日本経済新聞より

 

政府の資産所得倍増プランが

報道されました。

 

ポイントは次のとおりです。

☆NISA
・5年間で口座数を3,400万、投資額を56兆円に倍増
・制度の恒久化、非課税期間の無期限化
・年間投資枠を拡大、生涯上限枠を設定
・2024年に予定していた「2階建て」への見直し撤回

☆iDeCo
・加入可能な上限年齢を70歳まで引き上げ
・拠出限度額の引き上げなどは24年の公的年金の財政検証に合わせて結論

☆投資環境整備など
・投資助言や金融教育の推進へ新機構設立
・証券会社によるプロ投資家向けの非上場株取り扱い解禁
・スタートアップに出資する大企業への税軽減拡大

2022年11月24日 日本経済新聞の記事より抜粋

上記のように現行制度の2つが

より使いやすくする改正が

行われる予定です。

 

投資環境整備は新しく制度を

つくる予定になります。

 

現在、NISAをしている方は

2024年の改正に注目して

投資をどのようにしようかと

考えていたはずです。

 

2024年からは1階部分が積立を

強制されて年間20万円の非課税枠

 

1階の積立を行うことで

2階部分で年間102万円の非課税枠を

活用できる制度に移行予定だった

からですね。

 

政府が考えている資産所得倍増プラン

では上記の2024年の見直しが撤回され

 

NISAがいつでも使える状態になり

非課税期間は無期限になります。

 

このことでお金持ちだけが

得することがないように

 

生涯で拠出することが可能な

金額の上限も設定されます。

 

生涯上限額は言い換えると

非課税投資枠と言えそうです。

 

 

NISAのデメリットと積み立てNISAとの選択

NISAはデメリットがあると

考えられています。

 

ここでは一般NISAの

デメリットになるものとして

①非課税投資枠の上限がある

②非課税投資枠は未使用があっても翌年に繰り越せない

③非課税期間が5年に制限されている

④投資可能期間が2014年~2023年までになっているため、途中から始めると非課税枠のすべてを使用することは不可能になる

 

以上のようなデメリットが

あるため積み立てNISAと

 

どちらがお得なのかという議論が

行われることになります。

 

どちらがお得なのかは個人の

投資環境に依存すると思います。

 

一般NISAでは基本的に

上場株式銘柄への投資をする

ということが考えられます。

 

したがって、いつでも株式市場の

様子を確認できる方向けだと思います。

 

値が上がって譲渡益が出た場合に

売りを行って譲渡益を確定する

といった活用方法です。

 

 

 

株式市場に張り付くことが

不可能な方向けとしては

 

積み立てNISA一択になるものと

考えます。

 

積み立てNISAは投資信託に

年間40万円までの非課税枠で

投資をすることになります。

 

これが20年間継続する投資になる

とすべての期間を使えた場合

800万円の非課税枠になります。

 

一般NISAの非課税枠は最大で

600万円になります。

 

完全に積み立てNISAの方が

多くの非課税枠を使えるため

 

結果として積み立てNISA一択

ということになります。

 

恒久化と非課税期間の無期限化での投資の考え方

政府が行う資産所得倍増プラン

にてNISAが恒久化されて

非課税期間も無制限になることで

 

投資の考え方をどのようにすれば

良いのかを考えてみます。

 

基本的には、現行のNISA制度と

同じ考え方で良いと考えます。

 

というのは、個別株に投資できる

一般NISAで譲渡益を出すことは

一般の人には難しいからです。

 

通常の株式の購入では単に

株式の値段で購入はできません。

 

証券会社に支払う購入手数料が

株式購入金額に上乗せされます。

 

株式を売るときにも売買手数料が

かかることになります。

 

さらに購入した株式を売る場合の

株式の購入単価は移動平均法という

単価計算を行います。

 

移動平均法とはこのような

計算方法をします。

①11月24日に単価500円で1,000株購入

②11月25日に単価520円で1,000株購入

この場合の単価は{(500×1,000)+(520×1,000)}÷2,000=510円

 

さらに計算を複雑にするのは

購入手数料も単価計算に含めて

計算する点です。

 

結果として株式のが購入金額が

そのまま単価にならないわけです。

 

極めつけは売却したときにも

手数料がかかるため

 

手数料も加味して売りをしないと

譲渡益になりません。

 

一般的には平日に株式市場に

張り付いていられない方は

 

積み立てNISAで投資信託に

長期投資をしたほうが含み益が増え

将来手にするお金が増えると

考えます。

 

この考え方は投資の基本的な

考え方に合っています。

 

投資の基本的な考え方として

長期で運用することです。

 

今までの株式市場の値動きを

確認するとずっと右肩上がりで

推移しています。

 

短期的にバブルがはじけるとか

リーマンショックとかなどの

経済不況が出てくることはありますが

 

人の一生でずっと経済不況

株式市場の停滞はないことに

なっています。

 

事実、私が行っている積み立てNISA

では値が継続して上がっており

 

2022年11月25日時点の

運用利回りは13.93%になります。

 

別口の特定口座で始めた

投資信託についても運用益が

発生している状況です。

 

 


編集後記

私は投資初心者が個別銘柄に

投資することは反対の立場です。

 

理由は、個別銘柄の今の価格の

意味を理解することが難しいからです。

 

上場株式の値段は将来の決算を

現在で見込んだ金額です。

 

したがって、どのような決算になる

見込みなのかを読んで理解し

 

現在の株式市場の価格が妥当な

価格なのかの判断をする必要が

出てきます。

 

判断するデータや資料は無数に

あるため取捨選択が必要です。

 

このようなことを平日働いている

勤務の方たちは到底できる時間は

ないものと考えています。

 

それよりも長期投資で何も

考えずに投資できる投資信託の方が

投資初心者には優しいと考えています。

 

 

 

 

では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!

それでは、また!

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 

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