一人社長法人で会計を締めるときの確認のツボを税理士・行政書士が解説
こんにちは！
税理士・行政書士の齋藤幸生です！
今回は・・・
一人社長法人が会計を締めるときの
ツボを解説した記事です。
それでは、スタートです！！
会計を締めるとは？
「会計を締める」という言葉があります。
意味は
貸借対照表と損益計算書の各勘定科目の金額を一般に公正妥当な会計処理の基準に従って合わせること
と言えます。
言い換えると会計のルールに則って
きちんとすべて計上してください
ということです。
法人税法では公正処理基準
といって
企業会計原則という会計のルールに
従った計上を要求しています。
事業年度おけるすべての取引を
網羅的に処理する
ということになります。
以下では、上記を踏まえた
ツボを確認します。
会計を締めるときのツボ
企業会計原則では
収益は実現主義により、費用は発生主義により計上する
となっています。
誰にでもわかる言葉にすると
収益とは売上や収入のことです。
費用は経費全般のことになります。
実現主義とはお仕事をしたら
請求書を発行すると思います。
実務上では請求書を発行した月で
売上や収入を計上します。
ですから売上金が入金された日に
売上を計上することは本来できない
ということになります。
発生主義とは発生した都度
経費処理することです。
こちらも経費を支払った日で
計上するのではなくて
経費が発生した日にちで
処理を行うことになります。
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上記を勘定科目に落とし込むと
売上は売掛金という科目を使って
売上の処理を行うことになります。
経費は2つのパターンがあり
現金の支出をしたタイミングで
経費処理をするパターンと
あとで現金を支払う取引であれば
買掛金や未払金として経費処理をする
パターンになります。
あとで現金を支払うパターンは
月締めの仕入やカードでの支払いが
一般的に該当すると思います。
こういったことを前提にすると
売上が継続しているのであれば
決算月に売掛金や買掛金が
残っていないとおかしいですし
カードの支払であれば
未払金に決算月以降に口座振替で
引き落とされる金額が残っていないと
おかしいということになります。
このような考え方で決算日まで処理を
行うことで会計を締めることになります。
会計を締めた後は何をするのか？
会計を締めた後は法人税や消費税の
計算になります。
順番は消費税の計算を行って
納付額又は還付額を会計上で処理し
次に法人税の計算を行います。
法人税の計算が完了したら
法人税の納付額も会計上で処理を
行うことになります。
税金の計算を行う意味としては
税金の計算を行うこと
申告書を作成すること
の2つの意味になります。
申告は決算日の翌日から2か月以内
ということになります。
3月決算であれば5月31日が
税金の申告と納付期限です。
なるべく早く会計を締めて
税金の計算を行う方が精神的に
楽だと思います。
編集後記
近年、会計ソフトでは預金や
クレジットカードの明細を取得し
自動で仕訳をしてくれる機能が
標準装備されています。
こういった会社の試算表を確認すると
次のようなことが起こっています。
預金残高と通帳の残高が一致して
おらず取引の何かが処理されていない。
売掛金や買掛金の消込処理が
行われていない
消費税の税区分処理が適正に
行われているのか不明などなど
プロからするとツッコミどころ
満載の決算書になっているケースです。
税務調査はコロナ禍で来れないと
高をくくっていると税務調査で
痛い目に合う恐れがあります。
ルールと法律に沿って
適正に処理することが大切です。
では税理士・行政書士の齋藤幸生でした！！
それでは、また！
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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
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