個人事業主にありがちな事業で黒字なのにお金が残らない理由を税理士が解説!
こんにちは!
税理士・行政書士の齋藤幸生です!
今回は・・・
個人事業主にありがちな事業で黒字なのに
お金が残らない理由を税理士が解説する記事です。
・黒字なのに事業でお金が残らない理由とは?
・お金が残るようにするための方法とは?
・会計と事業のお金の整理をする
についてわかる記事です。
それでは、スタートです!!
黒字なのに事業でお金が残らない理由とは?
個人事業主は帳簿を作成すると思います。
最終的に青色申告決算書にて黒字になり
預金残高と見比べてみると
あまりお金が残っていない!?
なぜだ!!!!
ということがよくあります。
理由としては以下の可能性があります。
①事業経費だけがお金を減らすと思っている
②生活費に使うお金を計算していない
③稼いで使ってしまう
すべてお金にまつわることになります。
事業経費とお金の関係
事業経費は事業の経費になるものですが
事業で稼いだお金の行き先は事業経費だけ
ではありません。
事業用の通帳に売上金が入ってきて
それを元手に事業経費や生活費に使います。
つまり、事業で得たお金で
個人事業主の活動と個人の生活を
賄っていることになります。
生活費に使うお金が分かっていない
事業で得た収入の一部を生活費に使いますが
いくら使っているのかを確認していない
という場合があります。
生活費で支出したお金は事業経費になりません。
したがって事業経費として見えないお金の支出が
存在することになるわけです。
事業は
売上ー経費=黒字又は赤字
ということになります。
黒字であっても生活費でお金を使えば
お金は残らないことになります。
稼いで使ってしまう
事業を開業したての人に多いですが
売上金をすべて使ってしまうという
こともあります。
自分だけで稼いだお金です。
誰かに文句を言われる筋合いはなく
稼いだ!!
という思いになりますね。
気分が高揚してお金を色々と使ってしまう
ということが起こります。
お金が残るようにするための方法とは?
お金が残るようにするためには
次のことをできるようにすると良いです。
①生活費と事業経費の予算を作る
②予算のとおりにお金を使ってみる
ということです。
予算を作るのはなぜ?
予算を作る理由としては
お金の管理をして支出癖を見直すためです。
予算を作ることで収入について考えます。
収入が分かればいくらまで支出が可能なのか
分かることになります。
支出可能な金額が分かれば
お金が残る金額が分かります。
予算で意識してほしいことは
支出癖を最小限にすることです。
支出癖はそう簡単に治りません。
お金を稼いだ分だけ使う癖がつくと
いつまでもその通りに使ってしまいます。
使ったお金で得られる満足感は
その時だけです。
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予算の通りにお金を使ってみる
予算を作成してみてその通りに
一度使って体験をしてみます。
基本的には支出を抑えることになるので
最初はかなり厳しい感覚を覚えます。
余りにも厳しい場合には予算を見直してみたり
収入が大きいときにちょっと多く使ってみるのも
お金の使い方としてはありです。
ご自身で作成した予算は絶対ではなく
あくまでも支出を抑えるための指針です。
ご自身の気持ちに負荷をかけすぎると
お仕事に支障がある可能性があります。
難しく考える、ストレスをためる
といったことがない予算にするためにも
色々と体験して工夫をしてくことが
支出を抑えるポイントです。
家計と事業のお金の整理をする
お金が残らない人の特徴として
何にいくら使ったのかが分からない
ということがあります。
ですから、使ったお金のレシートを保存して
1カ月に1度確認してみると良いかと思います。
支出の内容を確認することとして
意味があると思います。
支出して時間が経って後から
支出の内容について考えてみるわけですね。
そうすると使わなくても良い
支出があるはずです。
支出について使って意味があった
意味がなかったを分けて整理すると
多くは意味がなかった支出になると思います。
そういった支出は予算には使わないお金として
書いておくとよいかと思います。
時には使わなくても良いお金を使ってしまう
ということがあるかと思います。
そんなときであっても自分を責めずに
今度は使わない我慢をしよう!!
としておくと大きなストレスが
かからずに済みます。
初めはお金を使わないことに
非常なストレスを感じると思いますが
段々と慣れることになります。
お金を残すことの一歩として
我慢するということが大切です。
編集後記
個人事業主はお金をいくら貯めたら
良いでしょうか?
私見になりますが、初めは
月商分くらいは預金通帳に残せるように
なると良いかと思います。
個人事業主はお仕事ができなくなると
基本的に保証はありません。
そのためのお金として残しておきます。
最終的には年商の20%くらいを残せる
ようになるとかなり楽な事業運営を
行うことができるようになると思います。
では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!
それでは、また!
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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
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