税理士試験:法人税
税理士試験の法人税は、所得税と同様、
量が圧倒的に、多いことが特徴です。
現行の法律は、改正が毎年あるために、
さらに膨れ上がってきています。
さて、直前期ともなると、今までやってきた
4冊(私の受験生時代ですが)のテキストから
順次範囲が設定されたテスト期間に突入します。
これをうまく乗り切れるのか?
ということが目下の目標となります。
今回は、私が受験生時代に悩んだこと、
どうやって学習したのかをまとめた記事として
書きたいと思います。
それでは、スタートです!!
直前期に受験生が悩むこと
それでは、直前期に、受験生であった私が
悩んだことをまずは、お伝えしたいと思います。
法人税は、2回受験していますので、
1年目と2年目の時の悩みを分けてお伝えします。
法人税受験1年目の悩み
仕事との両立ですね。
なぜかというと、計算をやる時間がない。
ということがありました。
当時の通勤時間が往復で4時間だったので、
理論は、通勤時間で何とかしたのですが、
計算が追い付きませんでした。
当時は繁忙期の疲れが残っていて、
勉強自体もやる気を失っていましたね。
4月は、税理士事務所の仕事が一瞬楽になる月
ということもあり、気が緩んでいたと思います。
後は、計算ができませんので、テストの点数も
良くない悪循環になっていました。
正直、どうすれば良いのかが分からなかった
時期となってしまいました。
あと、相談できるような友人や知人は皆無で、
取り残された様な気持ちになっていたと思います。
このようになる前に、担当講師へ相談に行って、
解決策や頭をスッキリさせるようにしたかったと思います。
2年目の悩み
2年目は、1年目の積み重ねがあるので、
学習自体は順調でした。
また、別の事務所へ転職していたので、
通勤時間も短縮できていて、
仕事との両立という悩みはなかったです。
しかし、圧倒的な物量に悩みました。
正直、2年目でも理論20個+計算はキツイです。
そのテストが当時は4回ありましたので、
理論は、最低80個覚える計算となります。
重複するものもありますので、
理論は次第になれますが・・・
計算はちょっとしんどい思いをしましたね。
また、理論の回答の仕方にも
戸惑いを感じたり、焦って回答して、
間違った回答をしたりしていました。
ですから、回答の調子が安定しなかった
ということです。
ですから、2年目の悩みは主に、
問題回答への悩みということですね。
上記以外にも、受験生の悩みは尽きることが
ないように思います。
悩んだら、担当講師へ早めに相談に行って、
解決策が出てくるかは分かりませんが、
自分がどうしたらよいのか?
これをわかるようにした方が良いと思います。
どうやって学習するのか?
さて、どうやって学習するのか?
この問題は、受験生にとって共通だと思います。
前提としては、あなたがどちらの人間なのか?
ということが大切です。
つまり、計算から調子を上げるのか、
理論から調子を上げるのか
どちらなのですか?
ということになりますね。
私は、計算を回答することで調子を維持していく
というやり方になっていましたので、
計算の強化をすることに主眼を置きました。
どちらかが分からない場合には、
理論と計算で、どちらが安定して点数を
稼ぐことができるのか?
自分の今までのテストの点数をもとに、
傾向を判断してみてください。
それでは、実際の学習方法をお伝えしたいと思います。
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計算について
私は計算の範囲の個別問題を解いていきました。
テキストを読み込み⇒個別問題
というサイクルをはじめからやっていたので、
同じことを繰り返しただけです。
このやり方の利点は、要件をすべて覚えられて、
個別問題で、判断するポイントを早く見つける、
速く判断できるようにしていきました。
できれば、該当のテキスト部分は全部読んだ方が
効果が高いのですが、量を考えると困難なので、
マーカーで塗った文章だけをチェックして、
個別問題を解くというやり方であっても
効果が期待できます。
後は、4回テストを受けると思いますが、
それについては、すべて復習に使います。
総合問題への対処法と個別問題化にするために
使いました。
一度解いているので、内容はある程度
わかっていると思いますですから、
30分でどこまで点数を取れるのか?
というチャレンジをしていってください。
これは、とても重要で、最初の30分で
回答できるところ(簡単な部分)を探し出して、
回答するというトレーニングです。
本試験で役に立つスキルになりますので、
ぜひとも習得しておくことをお勧めします!
理論について
理論は、2つに分かれると思います。
自分で作文タイプの人と、覚えたものを
そのまま使っていくタイプです。
どちらで回答するにしても、
ベースとなる理論を覚えていないと
意味がありません。
ですから、暗記はマストだと考えてください。
例年ですと、理論は60個持って行けば、
合格可能性が高くなると思います。
暗記の方法は、高速で読み込む、手書き、
ワードで打つなど自分に合った方法で良いです。
何が何でも60個持って行けるように
するべきかと思いますね。
ここからは回答への対処法です。
現在はどのような回答方法を受験校が
進めているのかは分かりませんが、
私の時には、
結論
概要
根拠法令
という流れで書くようになっていました。
私が試験委員だとして、受験生が分かっているなと
判断できる部分は、結論と根拠法令です。
なぜなら、概要はすでに与えられたことに対して
法人税法の考え方を書くものですから、
それであれば、根拠法令を端的に書いてもらった方が
採点しやすいなあと感じます。
概要は時間があったら書くということで
良いかと思います。
また、回答する根拠法令自体が少ないのであれば、
概要を書く意味はあるとは思います。
税理士試験の採点構造上、減点方式ではなく、
加点方式が採用されていると思われますから、
概要が間違っていなければ、加点の対象となる
可能性はありますね。
あと、一応念のために申し上げますが、
なるべくなら、自分の言葉で作文はしない方が
合格する可能性が高いと思います。
実際に、法人税1年目に自分で作文して、
理論を書いてきましたが、
要件を入れ込む練習が別途必要になって、
学習の効率化をすることができませんでした。
私は高度なテクニックが作文には必要だと
考えています。
ですから、作文はしないで、テキストベースで
回答した方が、何も考えることなく、
パブロフの犬のように回答できますので、
安心して本番に臨むことができました。
最後まであきらめない!
そして、一番大切なことは、
あきらめない!という気持ちです。
本試験では、一体何が起こるのか不明です。
誰にも分らないわけです。
確かに、4月から始まる4回のテストは、
テキストベースの問題を物量で対応するものです。
ですから、全部抑えておくことが合格可能性を
高めることになると思います。
ですから、できないと心が折れてしまったり、
何やってるんだろう・・・
そんな気持ちになってしまうことが多いです。
しかし、そんなことを思っても、
次のテストは近づくし、どうしたら・・・
そんな風に思ってしまうと思います。
私が、1年目の当時の自分に言いたいことは、
目の前のテストにまずは集中する!
ということだけです。
自分の気持ちの整理は大切なのですが、
テストは待っていてくれません。
自分の気持ちを上げるためにも、
テストで良い点数を取れれば、
不思議と気持ちが上がってきて、
不安な気持ちがなくなっていくものです。
悪い点数だったから即ダメ
ということではありません。
まずは、テストで経験やテクニックを磨いて、
本試験前の準備期間を乗り切ってほしいと思います。
法人税に合格して次へ
法人税合格することができれば、
ある程度、税理士試験は見えてくるはずです。
つまり、どれくらいやれば、
税法に合格できるのか?
という自分なりの合格必勝法みたいなものです。
私は、法人税が4科目目でしたが、
法人税に合格してようやく税理士試験が
わかってきたような気がしました。
また、法人税に合格したことによって、
当時の事務所の周りからの見る目が変わった
ということがありましたね。
良いことだけしか、起こりません。
ぜひとも、法人税を受験する受験生には
あきらめずに最後までテストを受けてほしいと
思います。
編集後記
今日は、午前中に訪問、午後からは研修です。
夜は、元同期で同僚だった人と飲み会をしてきます!
税理士になることを布教して、
はっぱをかけてこようかなあと思っています。
ではぼっち税理士の齋藤でした~
それではまた👍
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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。
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