青白申告会従事を振り返って
青色申告会の従事を3日間やってきました。
支部経由での申し込みとなり、
従事できる日数を入れてから、
各税理士会の支部が人の割り振りを行います。
行う仕事は、
・その場で確定申告書を作成すること
・電子申告を行うこと
以上の2つとなります。
申告に来る納税者は、青色申告会に加入している
一般納税者の人たちです。
納税額などを見ていると、
確かに税理士が関与するには
コストが合わないだろうなあと思います。
私の考えは、すべての人を救うことはできない、
一般の人と向き合う大切さを忘れないようにと
従事していました。
税理士業務をやっていると、
関与先に訪問して、対応してということで
視野が狭くなる傾向があります。
ですから、他に目を向けることで、
普通の世界もあるのだと自分を戒める
ということにもつながります。
今回は、青色申告会の従事を振り返って、
記事を書きたいと思います。
それでは、スタートです!
青色申告会への従事とは?
青色申告会への従事とは、何ぞや?
ということになります。
税理士会の支部、税務署、青色申告会が共同して、
確定申告期間にやっている業務です。
支部の税務支援対策部が中心となります。
日当は、1日当たり18,000円ぐらいとなっていて、
従事後に口座へ振り込まれることになります。
主にやっている仕事は、
確定申告書の作成と電子申告です。
税務ソフトは達人シリーズで、
電子申告は、達人とe-taxソフトの2つです。
あらかじめ、税務署から発行された
利用識別番号に税理士本人の電子証明を付与して、
電子申告をすることなります。
具体的にな仕事は次ように進めます。
☆確定申告書の作成
青色申告会の会員が当日来て、確定申告のための集計表、
前年の確定申告書を持参します。
それで、その集計表をもとに確定申告書を
作成することになります。
税理士先生によって、使っているソフトに
違いがあるので、達人に慣れていない先生だと
ちょっとまごつくかもしれませんね。
入力して、所得金額と税額を伝えて、
確定申告書を印刷してご本人に渡します。
これで、確定申告書の作成は完了です。
☆電子申告について
電子申告は、原則、e-taxソフトにデータを入れたものを
USBで渡されますので、そのデータと印刷された
確定申告書の突合を行って電子申告を行います。
確定申告書を作成された税理士先生によって、
電子申告する帳票が異なりますので、
確認することになりますね。
私は原則、提出省略となるように
ほとんどの書類を省略する形で
確定申告書を作成するようにしました。
どのくらいの仕事量なのかというと、
日によってまちまちだと思います。
申告書を作成する日が多かったり、
電子申告祭りになったりしていますね。
私が従事してきた3/15の状況を申し上げると
ずっと電子申告ばかりをやっていました。
20件くらいずっと電子申告でしたね。
ポチるだけと思われますが、
念のための内容確認をしていくと
連動しているはずの金額がずれいていたり、
おかしい確定申告書になっていたります。
すべて、税理士先生によって、確定申告書が
作成されているのではなく、青色申告会で
働いている人も会員の申告書を作っています。
その申告書の電子申告も任されるので、
ちょっとおかしい状態のときはあるわけです。
青色申告会で働いている人たちも
税務には明るい方たちなので、
基本的には間違いはないのですが、
ついうっかりということもあります。
加えて、相談業務ということも一部仕事として
ありましたね。
3/15で1件だけ相談業務があって、
源泉徴収票がないので、不動産所得だけ
申告したらまずいですか?
という相談がありました。
まずいですよね?
という話をして、税務署へ駆け込む
ちょっとした方法を教えて差し上げました。
なぜ、この時期に!?
という質問や、来社される方もいて
珍しいことも経験することがあります。
従事する時間は、9:30ー16:00までで、
昼食時間は、1時間取ることになります。
新宿はこのようになっていますが、
支部によって異なると思いますので、
もし従事したいと考えるのであれば、
支部からの従事に関する資料を確認してみる
必要があると思います。
一般の人と向き合うことの大切さ
さて、税理士をやっていると、
関与先とのつながりだけで仕事をします。
税理士先生によっては、セミナーなど、
他の事業をやっている方もいるかもしれません。
ですが、多くの場合には、顧問先との関与で
生計を維持している以上、全くの他人、
一般の人と接点を持つ機会は少ないと思います。
今回、久々に一般の納税者(青色申告会の会員とは言え)に
実際にあって、話を聞きながら申告書作成して・・・
ということをやっていると、
気が付いているけれど、目を背けていること、
確定申告弱者などに出くわすことがあります。
また、お金の面でも、税理士に関与してもらうには
ちょっとコストを意識することになるのは
当然かもなあと思われる納税者もいました。
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1 個別相談スポット業務
2 税務調査立会支援
3 DM特別支援業務
4 経営革新等支援業務
5 税務顧問などの顧問業務
こうした方たちを通して、
なぜ、税理士に依頼をするのか?
なぜ、私に依頼する納税者がいるのか?
このような根本的な問いを改めて
考えることができた機械でしたね。
大人になると、自分や家族のために仕事をして、
日々を過ごしていくので、
ついつい忘れがちなことがあります。
税理士であれば、先ほどのような問です。
初心忘れるべからず!
従事期間を通じて、考えさせられる言葉、
問だったと思います。
税理士は全員を助けられない
さて、私が今回従事をするようになったのか
というと・・・
税理士は全員を助けることはできない
という考えからです。
税理士業務は、無償独占となっています。
ですから、どんなに、税金に明るかったとしても
一般の人が税務相談、税務書類の作成、税務代理を
することはできません。
しかし、税理士側から見ると、
税理士は正義の味方ではありません。
全部の納税者を助けることは
できないわけです。
ですから、確定申告については
対価をもらったうえでのボランティアが
良いのではないかと思いました。
基本的に、税理士は税金のプロです。
無料でやることはできるでしょうが、
私は無料でやることに抵抗があります。
時間をかけての関与をする以上、
お金を支払っている人のために自分の時間を
使いたいと思っているわけです。
また、対価をもらっている以上、
粗末な仕事はできません。
無料であれば、ちょっとくらい粗末な対応でも
問題ないと考えています。
そのくらい、対価があるかどうかは
私の中では大きいと思っています。
全員は助けられません。
自分を助けてほしいと思い、
お金を使っている人を助けるという
選択を私はしていることになります。
ぼっち税理士、確定申告終了の巻
さて、2018年の確定申告期間は、
青色申告会の従事で終了となりました。
最後は、電子申告祭りで、
ずっと電子申告だけをやっていました。
こんなに電子申告したのはいつぶりだろうか?
と思い出せそうにないくらいやりました。
自分の分は、2019/1/4にすでに終わっていて、
還付金も戻ってきています。
世の中にはこんなにいっぱい確定申告する
人がどこに潜んでいたのかなあと思うくらいです。
2019年は、2018年の確定申告時期と比べて、
自分ブラックにならないように努めました。
12月決算と確定申告の従事業務が重なると
かなりスケジュールが圧迫されるのです。
2018年の教訓をうまくいかせることが
できた期間だったと思います。
ですから、突発的な確定申告にも対応しましたし、
無事、3/15に同業者同士で打ち上げをすることが
できたと思います。
編集後記
今日は、先日届いた組み立て式の食器棚を
組み立てていました。
ようやく新居の暮らしが文化的なものに
なってきました。
そういえば、確定申告の申告場所の特例を
とるために書類を税務署に提出しないと
いけないんですよね。
今月中に出せれば良いかなあと思っています。
ではぼっち税理士の齋藤でした~
それではまた👍
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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。
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