サイトアイコン 問題解決を後押しする都庁前のLiens税理士事務所 齋藤幸生

【税理士試験】簿記論、財務諸表論、ミニ税法。どれを選択すれば良い?

税理士試験の科目選択の難しさ

税理士試験は司法書士や社会保険労務士の

試験と一番異なるところが、科目合格制を

取っているところです。

 

従って、1つの科目に集中して学習する

ということができてしまいます。

 

ですから、試験に合格するには精度、

スピードの両方が必要なのです。

 

また、厄介なことに向き不向きが

科目によってある場合があります。

 

短期合格を目指す人にとっては

複数科目で受験する選択となります。

 

逆に、1つの科目に絞れるので、

短期間で合格できる可能性もあります。

 

私は自分の経験でしか語れませんが、

税理士試験の科目選択の考え方に

不安がある方はちょっと見てみてください。

 

税理士試験は個人差があると考える

税理士試験は個人差があります。

当たり前じゃないか!と

怒られそうですが・・・

 

次の2つに分類できると思います

・科目自体が合わない

・学習習熟度

科目自体に合わない選択はしない

一番やってはいけない選択が、

科目自体に合わない科目を選択した

ということです。

 

例えば、国税徴収法という科目があります。

この試験は理論のみで構成されて、

民法の知識も含まれることになります。

 

ですから、計算と理論の併存型の試験を

今までやってきた方は合わない可能性があります。

 

次に相続税です。

こちらは財産評価がメインです。

 

通常の税金は所得や利益や収入に対して

税金いくらなの?という法律となります。

 

ですから、適正な所得計算が重要ですが、

相続税は適正な財産評価が重要です。

 

つまり、目指しているゴールが異なり、

利益計算や税法上の特典が当たり前に

なっている人には合わないかもしれません。

 

こういったことをどこで判断したら

いいのかというと・・・

 

本試験を見てみると良いのだと

思うのです。

 

問題はやっていないのでわからないと

思うのですが、直感的にやりたいか

やりたくないかで決めるのが良いと思います。

学習習熟度の差に気を付ける

それでは学習習熟度の個人差についてです。

 

これは対策が必要となります。

学習習熟度の個人差は合否に影響する

可能性があるからです。

 

学習習熟度の判断は同じ問題を

連続で3回回答して判断することが

できると思います。

 

大手予備校の個別問題集だと、

最低3回は解くようなボックスがあります。

 

これでミスが起こるようであれば、

学習習熟度に問題があると考えて良いです。

 

ですから、対応策を考えないといけないと

私は思います。

 

対応策は単純なことになりますね。

 

教科書を何度も読む⇒個別問題

総合問題⇒教科書読む⇒個別問題

 

上記をずっと繰り返すことで

学習習熟度を改善できます。

 

一番効率的でなく、地道なやり方ですが、

最も効果が出てくるやり方です。

 

上記を何度かやっていると回答へのポイント

どういったところが問題となるのかが

感覚的にわかってきます。

 

この感覚的にわかってくることが

最も重要だと思っています。

 

税理士試験の本試験では回答しようか

などど考えている暇はありません。

 

手を付けるのであれば、正解を出さないと

いけないわけです。

 

これが第六感的な感覚ということです!

この感覚は身に着けないと非常に厳しい

試験となってしまうと思います。

 

簿記論、財務諸表論とミニ税法の違い

さて、それでは簿記論、財務諸表論

ミニ税法との違いについて説明します。

感覚が通用するしないがある

一番異なるのは、自分の感覚が通用するのが

簿記論と財務諸表論となります。

 

ミニ税法に限りませんが、税法は

自分の感覚は通用しません。

 

どういったことかというと、

簿記論や財務諸表論は適正な利益を

計算することに重きを置くので、

一般的な感覚とは違っていないのです。

 

しかし、税法は公平な課税の実現です。

ですから、利益はどうでもいいわけです。

 

だから、通常の感覚では費用となるのに

ならないものがある、突然税金が安くなる

特典が出てきたりします。

 

こういったところの感覚を学習で

身に着けていくことになります。

 

 

学習についての違いは?

学習についてもちょっと異なります。

簿記論や財務諸表論とミニ税法では

覚えるという精度が異なります。

 

どういったことかというと、

ミニ税法では理論の暗記を完全にしないと

本試験で回答ができない場合が多いです。

 

相続税や消費税だと約50題の法律を覚える

ということになります。

 

概ねミニ税法に合格できない人の多くは

理論の暗記の精度が原因だと思います。

 

また、計算についてもミスできません!

特に最終値まで合わせないといけない

科目もこのご時世ですがあります。

 

結論を申し上げますと、

簿記論や財務諸表論の精度とは違った

精度がミニ税法には必要なのです。

 

どちらの科目の精度が高い、低いではなく、

ミニ税法特有の精度が必要ということを

ご理解頂ければと思います。

 

どの試験科目も直前期の乗り切り方が重要

さて、どういった科目でもあっても

直前期をうまくの切りらないといけません。

学習習熟度は重要

先ほど、学習習熟度の話をしましたが、

学習習熟度の低さは直前期に影響します。

 

理想を申し上げると直前期に調子を上げる!

ということになります。

 

調子を上げていくには、できるところを

直前期までにどれだけ増やしているのか?

ということが重要です。

 

ですから、本支店会計だけが得意、

連結会計が好き、組織再編が嫌ではなく、

まんべんなくできている必要があります。

 

ですから、直前期までにどれだけできる

ようになっているのかがポイントです。

学習習熟度が低いと・・・

これができてないとどうなるのかというと

直前期で精神的につらくなります。

 

というのは全部の論点が総合問題で

問われるわけなので、考えている暇はなく、

どれだけ解けるのかという勝負となります。

 

こういった理想の状態となるのは、

2年目以降が多かったように思います。

(私の経験ですが)

 

これができていないと直前期を冷静に

乗り切ることはできず、これが本試験まで

響くことになります。

 

税理士事務所や会計事務所勤務の方で

5月以降頑張れば・・・と思っていると

 

いつの間にか成績が追い越されている

なんてことはないでしょうか?

 

なので継続していやっている人と

そうでない人ではそれだけ違ってくる

場合があるのです。

 

学習ができない状態で税理士試験に挑む

ということはお勧めはできない方法だと

私は思います。

 

科目選択は税理士になるのを長くしてしまう

税理士試験の科目選択は最も重要です。

というのは、税理士になるまでの期間に

影響してしまうからです。

 

初めの方でも申し上げましたが、

最近の傾向として受験生は1つの科目に

専念することが増えたようです。

 

こうなると1つの試験の習熟度勝負になります。

ですから、必然的に合格レベルも上がる

ということが予想できます。

 

最近の科目合格が長くなる傾向の

もう一つの原因だと思われます。

 

税理士試験は税理士となるための手段なので、

自分の人生をどこまで試験に使うのか?

という選択にも関わってきます。

 

なるべくであれば、3科目をとって大学院で

免除が最も効率が良いと私は思っています。

 

まあ、お金は確かにかかるのですが、

受験生時代を長くする選択よりも良いです。

 

この時に重要なのは科目選択です!

 

科目で何を選択するかによって、

合格する時間が変わってきてしまいます。

 

科目の選択は自由にしてもらっても

良いのですが、どれが自分に合っているのか?

これは確かめてみてはいかがでしょうか?

 

 


編集後記

今日はすこし仕事もしようかなあと

思っています。

 

なんせ日程的に追いつめられたくない

という気持ちがあるからです。

 

 

では国際税務の税理士齋藤でした~
それではまた👍

 

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異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 

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