中小企業のメインバンク選びを税理士が解説!




中小企業のメインバンク選びを税理士が解説!

こんにちは!

 

税理士・行政書士の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

中小企業のメインバンク選びを

税理士が解説する記事です。

 

・中小企業のメインバンク選び

・自社の売上規模に合わせた選び方

・金融機関が会社にできることで選択する方法

についてわかる記事です。

 

それでは、スタートです!!

 

 

中小企業のメインバンク選び

社長「先生、メインバンクはどこが良いですか?」

この様なご質問があります。

 

私の意見としては

・信用金庫

・地方銀行

をメインバンクとしてはどうか?

とお答えします。

 

理由としては地域密着で機動的な

動きをすることができるからです。

 

中小企業にとってメインバンクに求めることは

臨機応変な対応だと思います。

 

例えば、月に1度は訪問してもらって

会社の状況を説明して密な関係を築く

といったことです。

 

信用金庫や地方銀行をメインバンクにする

デメリットもあります。

 

融資の金利はメガバンクにかなわない

可能性があります。

 

言い換えると、メガバンクからの融資の方が

金利が低い可能性があるわけです。

 

ただメガバンクはメガバンクなりの

デメリットもあります。

(こちらは後述します。)

 

 

自社の売上規模に合わせた選び方

自社の売上規模に合わせた選び方を

行う方法があります。

 

私が考えるメインバンク選択の売上規模は

次のような形となります。

 

①売上5億円以下の場合

普通の中小企業になりますが

信用金庫や地方銀行の方が良いです。

基本的には信用金庫が良いと思います。

 

理由は経理担当者不在、経理担当者が

社長の親族といった場合があるからです。

 

数字や経営が良く分かっていない

人が運営している可能性が高いので

金融機関へ色々な相談ができた方が

良いと思います。

 

信用金庫を選択するデメリットもあります。

若い担当者だと数字のことが分かっていない

人がいるようです。

 

相談者になれない担当者が付く

可能性があります。

 

②売上5億円超10億円以下

地方銀行がメインになってくると思います。

 

このころになると業種によっては

海外との取引が増える可能性があります。

 

海外送金の手数料負担も考るなど

コストについて会社経営上の課題が出てきます。

 

また、経理担当者も外部の人を雇って

プロにお任せしている場合が多いです。

 

金融機関の担当者と経理担当者で

折衝を行うことも増えていきます。

 

地方銀行ともなると融資の提案や

情報を持ってきてくれる担当者がいます。

 

会社に貢献してくれる担当者が

付く可能性があります。

 

 

 

 

③売上10億円超

この規模になったらメガバンクと

取引しても良いころだと思います。

 

規模が大きくなったときに

メガバンクと取引した方が無難です。

 

理由はメガバンクのデメリットになりますが

基本的に会社に定期的に訪問して

経営状態を確認してくれることはありません。

 

担当者によっては訪問してくる場合も

ありますが基本訪問はないと思った方が

良いかと思います。

 

会社から申し出をしないと

何も動かないと思われます。

 

売上が10億円超となった後に

メガバンクと取引する会社側のメリットは

融資のコストメリットが出てくるからです。

 

金利は会社の財政状況によりますが

信用金庫や地方銀行よりも低くなる

可能性があります。

 

金利の負担軽減でコストメリットが出るのは

基本的に規模が大きくないと現れません。

 

それこそ0.2%や0.3%くらいの差になるので

多くの融資を受けることができる状態でないと

コストメリットが出てこないわけです。

 

 

金融機関が会社にできることで選択する方法

私が金融機関の選択で最もこだわって

ほしいと思っていることがあります。

 

それは、金融機関が会社にどう貢献

してくれるのかということです。

 

要するに会社と金融機関の間で

ミスマッチが起こる可能性があります。

 

例えば、会社が金融機関に求めているものが

融資の実行と金利の安さだけだったとしたら

メガバンクが最も最適です。

 

しかし、メガバンクの対応は

基本的に貸して終了です。

 

融資した後のフォローは一切ありません。

担当者によっては提案すらもないことが

ざらにあります。

 

だからこそ、私が顧問先に資金繰りサービスを

提供できている理由にもなります。

 

会社経営は社長さんの責任で行いますが

資金繰りの相談や顧客を紹介してもらう

といったことくらいは金融機関が相談に

のっても良いのではないかと思います。

 

結果として上記で触れたように

会社の売上規模に応じて

 

どういった金融機関と取引するのかを

説明したわけです。

 

無理にメガバンクと付き合う必要はなく

ご自身の会社にあった金融機関を

選択する時代になってきたと思います。

 

 

 


編集後記

私が独立後に実際に会った金融機関の

担当者は色々な人がいました。

 

ただ概ね、金融機関の支店ごとの雰囲気が

担当者の属性になっていると思います。

 

独立して金融機関に営業を言ったときと

現在、資金繰りで知り合った担当者が

所属する支店に行ったときの共通項は

支店の雰囲気だと思います。

 

古臭く、活気がない支店は

ちょっとないなあという担当者や

支店長がいる傾向があります。

 

逆に清潔で、活気を醸し出す支店には

気合が入っている目をしている

担当者がいますね。

行員も同じような感じです。

 

メインバンクを決めるときには

使うであろう支店に行ってみることも

良いのではないかと思います。

 

 

では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!

それでは、また!

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。