独立するなら最低2年は事業継続すること!【創業支援】




独立するなら最低2年は事業継続すること!

今回は創業支援向けの記事となります。

 

独立するなら最低2年間は事業継続することを

前提に考えることです。

 

毎年、多くの事業者が独立して失敗していきます。

 

経済産業省のデータによれば、

1980~2009年創設された企業で、

10年後の廃業率は約30%となっていて、

20年後の廃業率は50%になっています。

(中小企業白書2011,187頁より引用)

 

ちょっと昔のデータではありますが、

現代の会社は20年も続かない事業が

沢山あるということなのです。

 

それでも、独立して稼ぎたいという人は

多くいると思います。

 

そんな人たちへの税理士から送る言葉

みたいな記事です。

 

それでは、スタートです!

 

独立するなら最低2年は継続する

最初に、独立するなら2年は継続する

ということを解説していきます。

 

いきなり本題です。

 

なぜ2年なのか?

理由があります。

起業1年目は、通年を通して、1年となりません。

 

日本の会社だと基本的に、

3月決算とする場合が多いので、

4月に設立したとしても、

 

会社の登記が終わって、現実には営業を始めて

いるかと思いますが、

 

5月から順次営業を開始するということに

なると思います。

 

ですから、1年間そのものの営業ではないです。

 

それと、仮に設立1年目で12か月稼働できても、

比較する対象がありません。

 

つまり、前年はどうだったのか?

という自社に起こったことを比較する

対象が無いのです。

 

比較できるようになるには、2年目以降です。

 

売上推移、原価、各種費用の比較、顧客単価

色々指標は会社内に存在しますが、

 

その数字が持つ意味を知ることができるのは、

比較することができる2年目以降となります。

 

2年やると事業が分かる

意外かもしれませんが、

自分の事業なのにやっているご自身は

ご自身の事業のことが分かりません。

 

この分かる、分からないという意味は、

感覚的にうちの事業はこうなるという

感性の部分で事業が分かるということです。

 

私は独立して現在3年目。

 

1年目は税理士業のことを分かっていると

思っていましたが、2年目に入って、

1年目は分かっていないことが分かりました。

 

3年目に入るとさらに、2年目は分かっていなかった

という風に思うことがあります。

 

何が言いたいのかというと・・・

 

年数をこなせばこなすほど、

感覚的な部分で分かることが多くなる

ということなのだと思います。

 

それと、個人差があると思いますが、

1年目、2年目はおこちゃまの様な

経営をしていたなあと思います。

 

例えば、同業者からお金を取らないとか、

営業目的のつながりはなかなかうまく行かないなど

 

どうするれば、相手に価値のある人間だと

思ってもらえるのか?という思考ができて

いなかっただけだと思い知らされました。

 

言ってしまうと、もっとビジネスに的な

図々しさが必要だったなあと思います。

 

 

経済的な成功と自己実現の成功

さて、独立人たちに考えてほしいことは、

経済的な成功と自己実現の成功は、

必ずしも一致しない場合があることです。

 

経済的成功と自己実現の成功

経済的な成功は、売上を伸ばし、利益を伸ばし、

人をずっと動かし続けて、会社組織を作ることです。

 

それであれば、世の中に貢献しようが

しまいがどうでもいいわけです。

 

言わば、現世利益の追求と言っても

良いのかもしれません。

 

この点、自己実現が経済的な成功により、

より良い生活を手に入れたい!

ということであれば、一致しています。

 

これが悪いことだとは私は思っていません。

むしろ、分かりやすくて良いなあとさえ思います。

 

しかしながら、現在、ネットなどを介して、

色々な情報を得る機会がありますね。

 

例えば、独立したら、自分の時間を増やせ!

仕事だけやっていてもしょうがないなど、

 

経済的な成功と自己実現の成功とが

相反するような提案があったりします。

 

私は、この2つの間で、今でも悩んでいます。

 

特に現代人のうち、ロスジェネ世代以降の

人たちは、上記のように時間を大切にする

人たちが多いと思います。

 

そうなると、経済的な成功と自己実現の成功が

一致しない場合があるのです。

 

 

 

 

 

劣後順位を決めておく

現状、私が取った方策としては、

劣後順位の考え方です。

 

優先順位は、あまり考えなくてもできます。

なぜなら、メリットがあるのですぐ選択できます。

 

しかし、劣後順位はやりたけどできない、

したいけど悩んでいるといったことに

効力を発揮しますね。

 

それと、劣後順位では、物事を後にやる、

今はやらないという選択になりますので、

必然的に残ったのものをやることになります。

 

つまり、決められない様な物事に

効果を発揮すると思います。

 

今回であれば、

経済的な成功と自己実現の成功が相反する場合、

 

自己実現は後回しにして、まずは経済的な成功を

追うことを優先することができます。

 

この点、独立すると分かりますが、

自己実現の成功は意外と捨てきれない思考です。

 

独立すると365日休みすることができますが、

経済的には苦しみます。

 

ですから、経済的なことを追う瞬間があり、

そのために働くことになります。

 

ですが、あまりに働き過ぎると、

今度は自分の時間が無くなってしまいます。

 

ここも困りものです。

 

超良い塩梅で、仕事ができれば良いですが、

実際にコントロールすることは難しく、

自己実現が遠のくことが多いように思います。

 

このようなことも独立して2年間で、

考える機会ができてきます。

 

 

独立して考えたい3つのこと

独立して考えてほしい3つのことがあります。

 

売上のこと、お金のこと、自分のことです。

 

売上とお金のことは、ある種直結しますね。

事業で儲けないと食えないということです。

 

この点、私はネット情報で、独自の情報

発信をしている身からすれば矛盾しますが、

あまり参考としない方が良いかと思います。

 

なぜなら、ネットで書かれていることは、

その書いた本人の書いた時の状態で

書かれているからです。

 

例えば、売上を減らして時間を有効活用しよう!

これが独立で目指すべき方向性だ!!

という記事があって、内容も共感できたとしますね。

 

これをそのまま、独立直後の人ができるのか?

という問題が生じます。

 

結論を申し上げるとできません。

 

私は、自分で申し上げるのも変ですが、

勤務時代からかなり、外資系企業、外国人の創業に

携わってきました。

 

多くは1~2年で撤退していきます。

なぜなら、日本での稼ぎ方を知らないからです。

 

稼ぎ方を知らないのに、経費ばかりかけてしまい、

赤字となり、顧問料を滞納することがままありました。

 

このような経験から、私が思うことは、

まずは売上を上げて、利益を稼ぐ方法を

独立後早急に確立することを伝えています。

 

これがすべてではないのですが、

売上が上がって、利益が上がって、

経済的に何とかなって初めて、

 

人間は色々なことを考えることができます。

 

経済的に余裕がないと、他のことを

考える余裕すらありませんね。

 

最後に、自分のことです。

 

独立すると、これから自分はどうなるんだろう?

ということですね。

 

どうにもなりません。

 

独立したからには、自分で全部やらないと

自分の居場所さえありません。

 

士業関係者に多いのですが、

同業者と飲み友達となっても

顧客の紹介を受けられることはありません。

 

横のつながりとしては、ないよりも

あった方が良いのですが、なくても問題ない場合が

正直あります。

 

この点、起業される人はちょっと違います。

 

社長同士の話なので、相手のメリットになる

相手が悩んでいることを端的にとらえて、

その解決方法を相手に提示したりできます。

 

また、自分ができないのであれば、

知り合いを紹介したり・・・なんてことがあり、

士業でうまく行っている人では、

 

このような社長が顧問先となってくれている

ということがありますね。

 

私も最近ようやく相手に価値がある提案は

どういったものなのかが分かってきました。

 

それと、お金の取り方も含めてです。

 

このように、自分のことは自分でする、

考えることが独立です。

 

私の言っていることもそのまま

鵜呑みにはしてほしくないと思います。

 

上記のようなことが起こるかもしれないし、

起こらないかもしれなわけです。

 

あなたにとって、どれが起こるのかは

分かりませんが、

 

その起こった出来事から、

ヒント、ビジネスへ道ができてきて、

分かってくるのではないかと思います。

 

 

 


編集後記

今日は午後から訪問となります。

台風の影響は残るでしょうが、

天候は回復するようですので良かったです。

(本当に晴れになるのか分かりませんが)

 

今月は1つビジネスの構築を行って、

サービスに追加しようと思います。

 

 

ではぼっち税理士の齋藤でした~
それではまた👍

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。