一般企業や個人が思う拡大路線→なにが問題か?




ちょっと散歩で撮影!

一般的な拡大路線

一般的には、会社や個人は拡大路線で

事業を遂行しようと考えています。

これは当然で、稼がないと会社を

維持できないからです。

 

業種に拠らず、時代を問わず、

拡大路線は必ず用いられてきた

手法です。

 

事業の拡大には・・・

1.新規顧客の開拓

2.既存顧客の単価アップ

3.新規顧客からのアプローチ

といったことがあります。

 

要するにトップラインである

売上高を大きくしていくことが

事業拡大になる訳です。

 

また、売上高の拡大だけでなく、

利益も追及しますので、

粗利の改善(原価削減)

固定費の圧縮(人件費の圧縮など)

が行われます。

 

とどのつまりは、

会社の外の部分では売上を伸ばす

会社の中では費用を削る

この2つの手法を用いて事業を

成り立たせて、会社を大きく

していくわけです。

 

 

 

拡大路線の問題点

ここで現実に戻ってきます。

では、上記の拡大路線には問題点は

ないのでしょうか?

例えば、拡大路線をしていると

起業当初は社長ひとりでやっていても

 

ひとりではできない量になってきます。

そうしますと雇用して人材を増やして

対応することになります。

 

こうした好循環が継続すればいいのですが、

ある時を境に、人件費を賄うために

仕事を取ることになるときが来ます。

 

雇用すると定時昇給、賞与など

人件費は機械が働いているわけでは

ないので少しずつ増えるのです。

また、人間ですから昇進、昇格も

社内システムとして必要です。

 

拡大路線の一番の問題点は、

人を雇用することで人件費が増えて

人件費を賄うために仕事を受けざるを

得ないフェーズが来るということです。

 

こうなってしまうと悪循環の

始まりがやってきます。

 

 

顧客獲得がある日悪の所業に

人件費を賄うために仕事を取る

フェーズでは、お客様の質は

度外視する傾向があります。

 

とりあえず、人件費を賄うためなので

仕事の依頼があれば仕事を受けます。

運よく質が良い(会社にとって都合が良い)

お客様であればいいのですが、

そうならない場合が多いです。

 

私が前事務所で経験したことは、

まさに上記のことです。

人件費を賄うことで仕事をとり、

そのお客様の質はかなり悪いです。

 

脱税思考、税金を払わない、

過ぎたるは猶及ばざるが如し

という言葉を送ってあげたい

と思います。

 

そうしたところで働いていた

従業員である私が思っていた

ことは、

 

もっと客を選べ!このやろう!

でした。

要するに、働いている従業員が

疲弊してしまうのです。

 

脱税思考、税金を払わないは

自己責任だとしても、

契約外の依頼をする

断ってやらないとクレームを

してくる

(別料金は払いたくないとのこと)

 

つまり、不誠実な客層が多くなって

従業員はその犠牲になるのです。

疲れた従業員は、半端な状態で

退職、また退職と・・・

 

残される従業員はベテランになりますが

そのベテランでもできる件数には

限度があります。

 

そうすると、新人が入ってきても

相手にしてられない、

教えようともしないなど

悪循環になるのです。

 

どこかで新規顧客獲得が悪に

変わるときが来ます。

 

従業員からの信頼を失った

ボスはいずれ大変なことに

なるんだろうなということです。

 

 

 

まとめ

事業拡大と顧客獲得の悪循環は

何も人件費が高い事業だけの

問題ではないと思います。

 

今後、日本は労働生産人口が減り

現在は、研修生という外国人労働者に

依存し始めています。

(現代奴隷制度と揶揄されています)

 

また、現状は人材の確保が難しい

状況で、事業拡大は難しくなります。

社長からすれば、どうしたらいいのよ

という状況かもしれません。

 

ですから、事業拡大をやめれば

良いかなと思います。

 

既存顧客の単価アップや

既存顧客がいなくなった時に

新規顧客を増やすという

手法に切り替えることが必要です。

 

事業拡大をしないと決断すれば、

お客様の質、従業員の質も

安定すると思います。

事業拡大=無理することなので。

 


編集後記

今日は、ホームページとブログの

プロフィール内容を変更予定です。

後は、一般社団法人設立準備を

しようかなと思っています。

 

司法書士学習日記

民法の物件変動総論まで済み

今日は、占有権・所有権・用役物件を

やろうと思っています。

 

 

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ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。