サイトアイコン 問題解決を後押しする都庁前のLiens税理士事務所 齋藤幸生

クラウド会計で効率化はできるのか?

私は弥生会計データをexcel形式で読み取って

研究用に使っています。

 

クラウド会計で効率化はできるのか?

近年はやっているクラウド会計ですが、

クラウド会計を導入したい方は、小規模

な会社で仕事を効率的にしたいとお考え

の方がいると思います。

 

クラウド会計では、預金の取込、レシート

スキャン、請求書作成と取引への自動化

といったことが確かにできます。

 

ちょっとした問題も存在するわけですが

概ね効率化をすることができます。

 

ただ、クラウド会計の最大のデメリットは

規模が大きくなると途端に料金が高くなる

ということがあります。

 

クラウドの料金慣習といえる月額課金請求

によること、給料ソフトだと人数に応じた

課金請求によることがまだまだ時代に

ついていってないと感じます。

 

結論としては、人数が10人以下の会社

にとっては、コストメリットと効率化を

図れるソフトということになります。

 

 

効率化以外の目的も考えてみよう

最近、生産性アップなどといったことが

日本でもようやく考えられるようになり

仕事の効率化をやる必要が出てきました。

 

ただ、ある程度規模のある会社だと、

クラウド会計を導入することや

インタネットバンキングによる納付

といったことを提案しても会社の

経理担当者にはいい顔をされません。

 

これはどうしてかというと、

現在の業務をいくら効率化しても

早く帰社できるとは限らないからです。

 

現在の業務が効率化されたということ

はほかの仕事もできるよね?という

ことに社内的になり、仕事が増えるだけ

と思っているからです。

 

ですから、効率化という説得よりは

業務が楽になりますよ!とか

手数が減りますよ!とかの方が

経理担当者のメリットになる説得

なのかなと思います。

 

 

会計ソフトは簡単に変更できない

会計は、社歴と同様に事業年度で

繋がっています。

ですから、会計ソフトを変更する

ということは大きな影響があります!

 

会社法上の帳簿保存は10年間です。

法人税も10年になっています。

消費税と所得税は7年です。

(国税庁長官がだれであっても法律は
この様になっているわけです(笑))

 

基本的には、会社法に併せて保存が

望ましいということです。

 

クラウド会計のデメリットになることは

契約の解除を行うとそのソフトのデータは

すべてなくなってしまうので、過去の

データの移転が必要ということになります。

 

この移転作業が結構大変です。

互換性のある弥生会計であれば、書式が

簡単なのでそんなに手間はかかりません。

 

ですが、互換性のないソフトに移行

しようとすると移行データを作成する

だけで一苦労になりますので、

簡単に会計ソフトを変更するわけには

いかないということは知っておく

必要があると思います。

 

 

まとめ

クラウド会計では仕事の効率化をする

ことはできますが、経理担当者に

提案するときは経理担当者が納得して

やってくれるようにもっていくことが

必要であると思います。

 

効率化や生産性アップの言葉は響きは

良いのですが、総合職というグレーな

働き方で採用されている以上、

手が空いたら他の仕事をしなければ

ならなくなります。

 

クラウド会計の導入時に注意したい

ところです。

 


編集後記

昨日は、Scansnapで初のレシート取込

による経理を実験してみました。

データ上は、複数あるレシートは取込

できないようだったので、無料ソフトで

分割したところ読み取ってくれたので

かなり楽だったなと思います。

 

ただ、預金通帳のコピーを読み取っての

excel変換はダメですね・・・

入金と出金欄の罫線のコピーが薄いと

文字化け、摘要欄も含めた一括での

変換になってしまいます。

 

うまくいったとしても、文字化けは

起こりますので、預金はCSVで

取込形式にした方がいいですね。

 

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